大学生の時にとっていた授業で、一番印象に残っているのはジェンダー系の授業。
次が、古文の授業だった。
私は「国語が得意」というただそれだけの理由で、日本文学部を選択した。
今思うと、もっと色々将来のこと考えなよ・・・ってツッコミたくもなる。
(環境学部とか、経済学部とか、高校生の時から選択できる若者すごい)
でも、好きだった古文を学び、恩師に出会い、近代文学を専攻し、
本に囲まれ、世界が広がった。かけがえのない毎日だったなあと思う。
古文の何が好きって、同じ日本人が、はるか昔に同じ空を見上げて、
同じ季節を感じて、エッセイにしたり歌を歌ったりしていたわけでしょう。
なんかもう、最高じゃん。(語彙)
私も、春の明け方にほんのり明るくなる空を感じて、夏の夜は蛍を愛でたい。
秋は虫の声を聞いて、冬の早朝、雪が積もる庭はどんな景色だったのか知りたい。
ワクワクさせるじゃない。
当時授業で使っていた「枕草子」が本棚で埃をかぶっていたので、
そっと抜き取る。ブックカバーをつけて、通勤電車で読むことにする。
新版「枕草子」上巻 石田穣二訳注 角川文庫 昭和54年初版
※本ブログで「#枕草子」がついている記事は、すべてこちらが出典になります